巡検/巡見(field excursions)

6月初め、まち協HPを見て私の存在を知ったという山大の学生さんから連絡があった。安岡の庚申塚・申緒(さるお)飾りの調査をしたいという。要請に従い、7月の予備調査(巡検/巡見<field excursions>というらしい。本調査は9月)の案内役を務めることとなった。問題意識とアプローチ法が今一つ定かでないため、案内時に確かめたいと思う。

(1)「安岡史誌p.670~671」(平成2年発行)や「安岡の庚申塔」(CD映像、M氏作成)など既存の調査資料があり、それをなぞっても意味がない。

(2)既存資料にない新しいfact-findingが出来なければ論文にはならない。

(3)新しい発見とは何か。

①既存調査の漏れや誤謬の指摘、②既存調査にない、あるいは既存調査では不十分な分析しかなされていない事項についての掘り下げ、例えば、時代状況の変遷に伴う庚申塚の位置付け・扱いの変化など。

(4)人文系の学問といえども、科学である以上、仮設を立て、その検証というプロセスを経て学問を構築していく必要があろう。

自分は、主観そのもの、論理飛躍のある論文を平気で書いておきながら、研究者には偉そうに正論をぶつけるこの厚顔ぶり。・・・That's all.


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